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■かま玉うどんさま

■かま玉うどんさまより

『愛されるしくみ』/藤沢あゆみ(大和出版) (4) 12月22日(月)

藤沢あゆみさん、話題の初の著書『愛されるしくみ』。
恋愛マニアの極意中の極意。
彼女が彼を「その気」にさせる、20の《しくみ》を伝授する。

 「『愛される』『愛されない』、実はほんのちょっとの違い。
 その違いを見つけ、大切な人との心の距離を、
 一歩ずつ確実に近づけてゆくノウハウ、
 ・・・それが『愛されるしくみ』です。」
 
飛び道具のような≪しくみ≫を期待していると、少々肩すかし。
『愛されるしくみ』は、派手さはないけど、確実に効く、
小瓶に入った媚薬のようなもの。
それは、いつもと違った視点で考えることだったり、
ほんのささいな「ひとこと」だったり・・・。

印象的なのが、

『行きずりの恋を育てるしくみ』
『遠距離恋愛のしくみ』

アバンチュールから始まる「行きずりの恋」。
(『リゾラバ』ってやつですか。やっぱり、死語?)
ふと「その後」まで期待してしまうところを、

 「『遊ばれる覚悟』をしちゃえばいいの。」
 
遠距離恋愛でよくある、いざ彼と会ったときの「ときめき」のなさ。

 「それはね、あなたが二股しちゃってるからなんです!」
 
自分の中で、ついひろがる妄想と、
現実のギャップが恋愛をつまらなくする。

目の前の恋愛を、キチンと楽しもう!

そんな、メッセージが強烈に出ているのが、

『ハッピー×ハッピー不倫のしくみ』

テレサ・テンの歌みたいな世界が、なんでハッピー?
これまでの考え方を見事に打ち砕く≪しくみ≫は、
不自由な恋愛も、ひとつの楽しめる「プロジェクト」に変えてしまう。

ある時は恋愛に迷う女性たちを優しく包み込み、
そうかと思えば、男に見透かされやすい女心を叱咤激励する。

結局、『愛されるしくみ』は、自分が『愛するしくみ』をもって、
はじめて効いてくるんだなと。

相手のみならず、自分自身も受け入れ、もう一度、ちゃんと愛してみる。
その愛をもってする、さまざまなコミュニケーション。
それが『愛されるしくみ』。

自分も相手も否定しない。さりとて肯定し過ぎない。
お互いニュートラルな立ち位置で、気持ちのいい恋愛をシンプルに楽しむ。

これって、意外と難しい。
あゆみさんを見習って、チャレンジしてみ「なきゃなきゃなきゃ」。
 
 
 
『愛されるしくみ』/藤沢あゆみ(大和出版)
単行本:2003年12月




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